センターのいちおし
ミヒャエル・ゾーヴァの仕事
2012.09.13
タイトル ミヒャエル・ゾーヴァの仕事
編著者名 ミヒャエル・ゾーヴァ画・文 ; 那須田淳, 木本栄構成・訳
出版社 講談社
出版年 2009
内容と紹介 区分:和図書/ID:100125909/所在:普通書架/請求記号:723.34/SM

画家では食えないからと心配する親を安心させるため、ベルリン芸術大学で美術教育学を専攻し半年間美術教師に携わったミヒャエル・ゾーヴァですが、「卒業してしまえば、あとはもう自分の人生だ。」とフリーの画家に転向、現在は画家、イラストレーターとして活躍しています。

彼の作品をひとつのジャンルに括るとすると風刺画でしょうか。日本でも何度か原画展を開催しており、ジョークやユーモアを織り交ぜた作風、印刷では感じられないその独特のタッチは見る者を魅了します。現実ではありえない世界を描きながらも、現代を的確に風刺した作品を描き、1995年には「オラーフ・グールブラソン賞」を受賞しました。

日本では絵本の挿絵でしかあまり見かけませんが、フランス映画『アメリ』に登場する作品のほとんどが、彼の作品です。この時きちんと契約を交わしていなかったために、自分には収入面で何も還元されなかった、と嘆く彼も愛らしいです。

「自由な代わりに、だれにも頼れない。」と本人も語っている通り、彼の仕事に妥協はありません。その分思い悩むことも多く、描いた絵の上から何度も何度も上塗りし「上塗り家」なんていうあだ名もつけられています。20回以上、上塗りした作品もあるようですよ。構図が一変する程の上塗り過程を見ることができるのも本書の魅力のひとつです。

「仕事が仕事を呼び、人が人につながり、新たな扉を開く。」

ミヒャエル・ゾーヴァの世界に是非触れてみてください。
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