センターのいちおし
L'ours de Noël
2011.12.15
タイトル L'ours de Noël
編著者名 raconté par Hélène Kérillis ; illustré par Isabelle Chatellard
出版社 Bilboquet
出版年 2006
内容と紹介 区分:洋図書/ID:100131609/所在:普通書架/請求記号:726.5/KH

タイトルからお判りのとおり、本書はフランス語で書かれたクリスマスの絵本です。タイトルを直訳すると『クリスマスのくま』。薄汚れ、足も耳も首につけられたリボンもボロボロになった、くまのぬいぐるみの話です。

他のがらくたと共に物置小屋に押し込められた、くまのぬいぐるみ。昔遊んでくれた男の子は大人になり、どこかへ引っ越してしまいます。自分が誰にも必要とされていないことを嘆き、物置小屋で一生を終えることに絶望したくまは、なんと小屋から抜け出し、雪が積もる外の世界へ旅立ちます。ひょんなことから、サンタクロースとトナカイに拾われたくまですが、さて新しい持ち主にめぐり会うことはできるのでしょうか。

フランスの絵本に触れる機会はあまりないことだと思いますが、もしフランス語が全く分からないという方も、一度この本を手に取ってみてください。ページをめくっていくと、くまが感じている不安、孤独、期待感が伝わってきて、旅がどのように進んでいるか想像できるでしょう。けして派手な絵ではないですが、味のある落ち着いた色合いに、気持ちが和みます。フランス語を学んでいる方は、ぜひ辞書を片手に楽しんでください。セリフが痛々しく、そんな悲壮感漂うくまに愛しさを感じてしまいます。
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