センターのいちおし
John Lurie
2010.05.18
タイトル John Lurie
編著者名 ワタリウム美術館企画・編
出版社 アクセス・パブリッシング
出版年 2010
内容と紹介 区分:和図書/ID:100126497/所在:新着資料架/請求求記号:723.53/LJ

こんばんは、ハナオカです。
見ての通りキリンです。草を食べます。
草食系がもてはやされているようですが、私の憧れは肉食系です。
人はいつだってなれないものに憧れるものです。

さてお薦めするのはジョン・ルーリーの画集です。
ジョン・ルーリーは初期ジム・ジャームッシュ映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
『ダウン・バイ・ロー』では役者として、フェイク・ジャズ・バンド『ラウンジ・リザーズ』では
サックス・プレイヤーとして80年代に活躍したマルチな人です。
映画『ダウン・バイ・ロー』で、はめられたチンピラの役をしていた
彼を見て思い出したのは、動物園の白熊でした。

熊の中でも最大級の体ながら、非常に俊敏な動きで、
狭い檻の中をぐるぐる行ったりきたりする白熊。
しかしその動きは決してふてくされているようには映らず、
隙あらばここから脱出しようとする強い意志を感じさせます。
見ている者に倒錯しためまいを感じさせる野性。
それと同じ野性を彼に感じました。

そんな彼は90年代に病気になり、すべての活動を休止し
絵を描き始めました。映像や音楽で彼のもつ野性に触れる機会が
失われたことを悲しく思いましたが、それは杞憂でした。
白熊は白熊です。音楽を奏でようが詩をうたおうが、
彼の一挙手一投足が野性であることに何の相違がありましょうか。
当然彼の描く絵も映画や音楽同様、草をいつまでも咀嚼しているようでは
到底たどり着けない存在感をかもしだし、読者にめまいを感じさせます。

これ以上の解説は彼に失礼です。あとは読むだけです。
読了後、あなたはきっとこう叫ぶでしょう。
「人類のしあわせのために、みんな歌おう! 」
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