センターのいちおし
戦争における「人殺し」の心理学(ちくま学芸文庫 ; [ク-8-1])
2011.12.02
タイトル 戦争における「人殺し」の心理学(ちくま学芸文庫 ; [ク-8-1])
編著者名 デーヴ・グロスマン著 ; 安原和見訳
出版社 筑摩書房
出版年 2004
内容と紹介 区分:和図書/ID:000091999/所在:普通書架/請求記号:368.6/G

本書は実戦を経験した兵士にしか体験し得ない戦場での心理状況を、克明かつ詳細に解説した509ページにも及ぶ研究書です。

著者は米国陸軍に23年間奉職し、レンジャー部隊・落下傘部隊の資格も取得している精鋭と呼ぶに相応しいキャリアを持つ人物で、彼は本書を執筆するにあたり、とりわけ熱心に退役軍人へのインタビューを行いました。

南北戦争や第一次・第二次世界大戦の様々なエピソードに目を通すうちに、兵士も我々と何一つ変わらない人間なのだと、どこかほっとさせられましたが「こうした過去の事例に基づき、現在では大幅に訓練が改善され『人殺し』が効率よく行われている」との記述には、やるせない気分にさせられます。

著者はただ淡々と兵士の心理状況を分析し、解説を行うのみで「戦争」を批判しなければ「平和」の尊さも一切訴えません。
しかし、否が応にも「戦争」と「平和」について考えさせられる作品です。
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