センターのいちおし
観衆の成立 : 美術展・美術雑誌・美術史
2011.08.23
タイトル 観衆の成立 : 美術展・美術雑誌・美術史
編著者名 五十殿利治著
出版社 東京大学出版会
出版年 2008
内容と紹介 区分:和図書/ID:100116071/所在:普通書架/請求記号:704/OT

近年では美術史における受容者の研究が進んでいますが、美術作品の受容=鑑賞は個人的な体験であるという視点で語られがちです。

しかし実際に私たちが作品を鑑賞する際、多くの人々とともに鑑賞することがほとんどです。近代に入り西洋から芸術という概念と共に美術展という美術作品の鑑賞方法が導入され、また芸術が大衆化する過程でどのようなことが起こっていたのか。

著者の五十殿(おむか)氏は美術展や美術雑誌という美術の諸制度における「観衆」存在を通して近代日本美術史を再検討しています。受容者、制度、近代日本美術史に関心のある人とって、本書は他の五十殿氏の著作と同様に好奇心を刺激される内容になっています。

また掲載されている個々の論文はそれほど長くなく、興味のある箇所をピックアップして読むこともでき、気軽に手に取れる一冊です。
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