センターのいちおし
ねこ
2011.08.02
タイトル ねこ
編著者名 岩合光昭著
出版社 クレヴィス
出版年 2010
内容と紹介 区分:和図書/ID:100132174/所在:普通書架/請求記号:740.21/IM

ねこの写真集です。
これほど真摯なタイトルを、私はかつて知りません。

写真家の岩合光昭さんは中学生のとき、初めて見たねこの写真集に体が震えるような衝撃を受け、
高校生になって初めてねこを抱いたとき、涙が止まらなかったそうです。感動的な出会いから40年。日本全国47都道府県から海外まで、ねこを撮り続けてきました。

岩合さんの撮るねこは、特別かわいいねこではありません。
色や柄、毛並み、尾の長さ、みんなまちまちで、ちょっとぶさいくだったりする、そこらにいるねこです。
しかしそんなどこにでもいるねこがふと見せる、瞬間的な可愛さを岩合さんのカメラは逃しません。

岩合さんの撮る写真の魅力は、そこに写るねこがみな自然体であることです。
ねこは警戒心の強い動物です。見知らぬ人間がカメラをもって近づけば、写真には緊張が写ってしまいます。しかし岩合さんの写真には、少しも緊張はみられません。
ねこは岩合さんを見知らぬ人間だと思っていないのでしょう。

「ネコが、まあいいでしょう仲間として認めましょう、といってくれるまで修行を積まなければなりません。」(p.127)

まだまだ修行が足らない、と岩合さんは反省します。
しかし私は心配です。
ねこを愛しすぎた岩合さんは、そのうちねこになってしまうんじゃないかと。
杞憂であることを祈ります。
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