センターのいちおし
ゼムクリップから技術の世界が見える : アイデアが形になるまで
2011.05.13
タイトル ゼムクリップから技術の世界が見える : アイデアが形になるまで
編著者名 ヘンリー・ペトロスキー著 ; 忠平美幸訳
出版社 平凡社
出版年 2010
内容と紹介 区分:和図書/ID:100130302/所在:ACIC推薦本コーナー/請求記号:501.8/PH

文具(ステーショナリー)が人気です。
書店では文具特集本が平積みされています。
わたしも文具好きですが、文具の楽しみ方には2種類あると思います。
カワイイ・カッコイイといった自分の趣味・嗜好に基づいて蒐集する楽しみ、または機能性や技術を探求する楽しみです。
とくに後者は奥が深く、文具マニアと呼ばれている人の大半はこちらに属します。

文具の技術革新はすさまじく、新機能文具で代表的な「低粘度油性ボールペン」や「ドットタイプ・テープ糊」は、一度使うとあまりの使いやすさに感嘆の声が出てしまいます。
一見すると、昔からある文具とそう変わりありません。
しかし間違いなくその技術は日々進歩しており、そうした改良の積み重ねが昨今の文具ブームを支えているのでしょう。

この本では、ゼムクリップのように日常生活にあたり前のようにとけこんでいる品々が、いかなる技術革新を繰り返し世に出て来たかを知ることができます。ひとつまみのゼムクリップに、100年以上の歴史と何百件もの特許合戦が繰り返されたことを知っている人は多くないでしょう。
読了後、わたしのゼムクリップ観はすっかり変わってしまいました。

「ときには最も単純なものが、最も複雑なものに負けないほどの多くの謎を秘め、工学の本質について多くを物語ることもある」
(p.10)

是非ご一読を。
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