センターのいちおし
九相図資料集成 : 死体の美術と文学
2010.05.18
タイトル 九相図資料集成 : 死体の美術と文学
編著者名 山本聡美, 西山美香編
出版社 岩田書院
出版年 2009
内容と紹介 区分:和図書/ID:100123523/所在:普通書架/請求記号:721.2/KU

人間が腐敗し白骨になるまでを描く九相図。

本書は有名な聖衆来迎寺本から始まり、
カラー・影印で合計15 点の九相図と関係資料、論文が収められています。
これだけの数の九相図を見るとまさに圧巻。
初期の九相図は実にリアルに腐敗過程が描写されています。
実際に人間の死体を見て行うこともあったという
九相観のための絵画としてはリアルな描写に意味があったのでしょう。

しかし時代が下がるにつれリアルな腐敗描写は影を潜めて行きます。
それは単純に形式化・抽象化されただけなのか。
九相図の大元である九相観自体が変質していったのか。
時間の経過の中で何が捨てられ、何が付加されたのか。
また、各作品の様式や背景描写の違いの意味するところは何か。

本書では九相図をまとめて見ることで
各々の作品間の共通性と差異を目の当たりにすることができ、興味が尽きません。
リンクURL 九相図資料集成 : 死体の美術と文学