センターのいちおし
ビッグコミック創刊物語 : ナマズの意地
2011.04.05
タイトル ビッグコミック創刊物語 : ナマズの意地
編著者名 滝田誠一郎著
出版社 プレジデント社
出版年 2008
内容と紹介 区分:和図書/ID:100127988/所在:普通書架/請求記号:726.1/TS

宮本輝『彗星物語』に登場する外国人留学生、ポラーニ・ボラージュは、日本人の大人が電車内で漫画を読んでいる光景に驚き、下宿先の奥さんに語ります。

「ぼくは日本に来て一番びっくりしたのは、電車の中で、大学生や社会人が漫画を読んでいること。ハンガリーで漫画を読むのは、子供だけ。ハンガリーだけじゃないよ。ヨーロッパで、漫画を電車の中で読んでいる大学生とかおとななんていない。どうして日本人は、おとなが漫画を読みますか」

他国の留学生が、今もこの感想を日本に来て抱くかはわかりませんが、電車でマンガを読んでいる大人は普通に見かけます。

日本には多種多様なマンガ雑誌がありますが、対象年齢が青年向けというマンガ雑誌も珍しくありません。歴史や経済、考古学、医療、日本や他国の社会情勢等々、多くの情報がぎっしりと詰まり、大人でも十分面白く読めます。

この本は、おそらく「そうなった」分岐点の一つ、まだ少年マンガしかなかった時代、大学生になればマンガは卒業するのは当たり前だと思われていた時代に、初めて誕生した青年コミック誌「ビックコミック」の創刊物語です。
その経緯、編集者の戦い、マンガ家たちの思い、そして登場するライバル誌とその編集者たち。
ノンフィクションですが、なかなかに熱い物語は読み応えがあります。
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