センターのいちおし
「象徴 (シンボル) 形式」としての遠近法(ちくま学芸文庫)
2010.09.08
タイトル 「象徴 (シンボル) 形式」としての遠近法(ちくま学芸文庫)
編著者名 エルウイン・パノフスキー著 ; 木田元監訳 ; 川戸れい子, 上村清雄訳
出版社 筑摩書房
出版年 2009
内容と紹介 区分:和図書/ID:100120060/所在:文庫・新書/請求記号:702.3/PE

今日の私たちの身の回りにある絵画は遠くにあるものを小さく描き手前にあるものを大きく描く、いわゆる線遠近法を用いた透視図法で描かれているものがほとんどです。二次元空間を構成するときに線遠近法を用いることは自明のことと受け取られているといってよいでしょう。しかし本来三次元空間にあったものを二次元に移し変えるということは空間を抽象化するということであり、東洋における平行遠近法のように、歴史を振り返れば三次元の空間を二次元化する際、別の遠近法を用いている例も数多く存在し、それらは線遠近法同様に時代や地域の次元観や世界観を反映しています。

本書は20世紀最大の美術史家といわれるパノフスキーが、遠近法を時代精神の象徴形式として捉えた初期の論文で、現在でも美術史の基本文献の一つとされている名著です。とはいえ本文は意外に薄く(70ページほど)、気軽に読みはじめられるためパノフスキーやヴァールブルク学派読解の最初の1 冊として最適です。
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