センターのいちおし
かぜのでんわ
2015.08.28
タイトル かぜのでんわ
編著者名 いもとようこ作絵
出版社 金の星社
出版年 2014.2
内容と紹介 災害、事故、病気などで突然に奪われる命。その失なわれた命への想い、起こった現実を受け止め、気持を整理するには時間がかかります。いや、時間では解決できないかもしれません。本当は伝えたかった、伝えられない、行き場のない想いはどうしたらよいのでしょう…。

3.11東日本大震災より、はや4年以上の月日がたちます。被災した方々はいまだ傷が癒えない日々が続いています。
その震災で甚大な被害のあった、岩手県大槌町に、本書の題材となった風の電話ボックスがあります。もう伝えることのできない想いを、伝えるための電話。心の復興を願って設置された電話。しかし電話線がつながっているわけではありません。ただ、そうだとわかっていても、たくさんの方々が想いを伝えるために電話をかけにくるそうです。

ひょっとすると届くかもしれない…。
きっと届く…。

本書はそんな切ない想いを絵本にしたものです。貼り絵の技法を使った、いもとようこさん独特のイラストは、切なさをさらに訴えかけてきます。
5分だけ、この本を手にとってみてください。最後まで読み終わったときには、悲しく、切ない想いだけではなく、大切な人が傍にいる、伝えることができる喜びを、感じることができるはずです。

ぜひご一読を。
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