センターのいちおし
すぐわかる日本の伝統文様 : 名品で楽しむ文様の文化
2014.07.28
タイトル すぐわかる日本の伝統文様 : 名品で楽しむ文様の文化
編著者名 並木誠士監修
出版社 東京美術
出版年 2006.3
内容と紹介 日本の伝統文様と一口に言っても、その起源は様々です。日本独自に生まれたものはもちろん、中国・朝鮮から伝来したもの、古代エジプトに端を発するものもあります。シルクロードを経て日本へ辿りついた文様は、日本人の思想、文化と融合し、独自の文様を数多く生み出してきました。
なかには、和歌に詠まれた地名と結びつけられた景色を文様化したものもあり、流水と紅葉の文様から、当時の人びとは「竜田川」を想起していたとか。同じ文様を見ているにも関わらず、和歌の知識の有無に依って想起されるイメージは十人十色、このような奥深さも文様の面白さのひとつです。
本書では、豊富な描きおこしカラー図版でバリエーションに富んだパターンを紹介。日本の伝統的な文様が如何にして生まれ、用いられてきたかが奈良から江戸の終わりまで、それぞれの時代ごとにわかりやすく解説されています。文様の由来や名前の意味だけでなく、時代を追って文様を概観することで、その歴史的変遷や流行の背景などもとらえやすい構成になっており、他の類書本とは一味違うつくりになっています。着物や小物など、実際の美術品・金工芸品の写真も多数掲載されていることも大きな特徴で、文様を実際に使用した際の姿や雰囲気がつかみやすいのも嬉しいところ。
普段何気なく見ている文様も、その一つひとつに歴史があることを知れば、日本の美と文化への造詣を更に深めることができるでしょう。
リンクURL すぐわかる日本の伝統文様 : 名品で楽しむ文様の文化