センターのいちおし
カラスの教科書
2014.06.23
タイトル カラスの教科書
編著者名 松原始著
出版社 雷鳥社
出版年 2013.1
内容と紹介 町の中でよく見かける鳥は? と聞かれたら、どんな鳥が思い浮かびますか。
スズメやハトと並んで、カラスを思い浮かべた人は結構いると思います。
しかしこのカラス、見つけたら和む他の鳥たちと比べて評判が悪い。
ゴミを漁って散らかすし、追い払おうにも体もくちばしも声も大きいし、襲って来るなんて話も聞くし、ちょっと怖い。地面をうろうろするカラスの近くを通っても、逃げることすらしない。
真っ黒で不吉、かわいくない、洗濯物のハンガーを持って行ってしまう…。
身近だけれど、お世辞にもイメージがいいとは言えないカラスですが、著者は、「あれほど面白くてカワイイ鳥はいないのだ。こんな興味深い鳥を見ないのは人生の楽しみを半分くらい損している。」と語ります。「しかもどこにでもいるから、わざわざ探しに行く必要すらない。」ごもっとも。
本書は、修士課程、博士課程と研究テーマを「カラスの行動と進化」で通し、趣味はカラスであると答える根っからのカラス好きの著者による、カラスの知識強化書です。
「カラスの基礎知識」、「カラスの餌と行動」、「カラスの取扱説明書」の三章にわたって、徹底した行動観察から、カラスの生態とその行動の謎説き、カラスとのつきあい方が紹介されています。
登場する様々なカラスエピソードは、著者の絶妙な突っ込みも相まって、かなり面白い。
楽しく読み進む内に次第にカラスへの理解が深まる一冊。
長い文章を読むのは面倒くさい、という人には、可愛いカラスのイラストと共に綴られる一問一答式のカラスのQ&Aや、カラスが出てくる絵本の紹介コーナーなどもあるので安心です。
この本を読めば、作者のカラス萌にあてられて、「カラスって結構可愛いかも」とカラスを見る目が変わるかもしれません。
それでもやっぱりカラスが嫌い! という人には、カラスのゴミ漁りを止めるための効果的な方法なども載っているので、やはりお勧め。
「日々の暮らしのささやかな隣人=カラス」とうまく付き合うために是非一読ください。
リンクURL カラスの教科書