センターのいちおし
メイキング・オブ・ピクサー : 創造力をつくった人々
2014.05.11
タイトル メイキング・オブ・ピクサー : 創造力をつくった人々
編著者名 デイヴィッド・A・プライス著/櫻井祐子訳
出版社 早川書房
出版年 2009.3
内容と紹介  本書は世界で最も成功した3DCG制作スタジオであるピクサーの社史を追ったノンフィクションです。誰もが知る大成功を収めた会社であるピクサーを成功に導いたきっかけは、キャットムルの3DCG技術、ラセターのアニメ作りの才能、ジョブズの資金と経営勘でした。
しかしピクサー創立時の3人は3人ともが希望の職を得られなかったり、元の会社を追われた失意の状態にありました。そうした彼らが出会い、幾多の艱難辛苦を乗り越え、やがて世界的な大成功を収める…ピクサーの社史は彼らの作り出す物語以上にお伽話的です。
 最初はテクスチャマッピングやカトマル・クラーク法、RenderManの開発で3DCGの世界に革新をもたらしたトム・キャットムルに興味があって読み始めたのですが、読み進めるうちピクサーという会社自体への興味が新たに加わりました。そして本書を読んで以来、映画「WALL・E」のエンドロールからピクサーロゴへの流れを見る眼が変わりました。この映画のエンドロールでは古代から近代への絵画の様式の変化が描かれ、エンドロールの終了後にはいつもの3DCGでルクソーJr.が描かれたピクサーロゴが置かれるのですが、この流れは、古代以来の絵画の発展の最先端に自分たちの存在を置く、3DCGアニメの第一人者としてのピクサーの矜持を表す演出なのではないかと思うのです。
このところ一時の勢いを失い元気のないピクサーですが、是非また面白い映画を作ってもらいたいものです。
リンクURL メイキング・オブ・ピクサー : 創造力をつくった人々