センターのいちおし
絶叫委員会
2013.11.15
タイトル 絶叫委員会
編著者名 穂村弘
出版社 筑摩書房
出版年 2013
内容と紹介 彼「ウニって本当は宇宙人だったらこわいね」
彼女「わざわざ遠くから来てるのにお寿司にされてかわいそう」(p.39)
街中でいきなりこんな会話を聞いたらギョッとするのは私だけでしょうか。本書はこのような普段の何気ない会話を、現代歌人である著者が鋭い感性で切り取り紹介しています。
怪しいメール、妻の寝言、電車の吊り広告の見出し、街中で耳にしたカップルの会話、極限状態に陥った人間が口走った可笑しな一言など、どこかポエティックで芸術的でさえある言葉の数々に痺れます。
紹介されている言葉は勿論ですが、その言葉をひとつひとつじっくり反芻し愛でている著者の一言にもぜひ注目してください。言葉を扱う歌人ならではのセンスと視点に思わずにんまりしてしまいます。著者の言葉に対する「感度」に驚かされると同時に、言葉とはこれほどまでに深く、破壊的で創造的なのだと感心せざるを得ません。極限の緊張、偶然や天然が生み出す奇跡的な言葉の面白さをぜひ堪能してください。
本書に興味を持たれた方は、以前ピックアップ書籍で紹介された都築響一氏の『夜露死苦現代詩』(場所:文庫・新書, 請求記号:911.5/TK, 資料ID: 100126378)も併せてどうぞ。
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