センターのいちおし
世界のミュージアムグッズ (コロナ・ブックス:17)
2013.09.27
タイトル 世界のミュージアムグッズ (コロナ・ブックス:17)
編著者名 金沢一志構成・文、和多利恵津子・監修
出版社 平凡社
出版年 1996
内容と紹介 「ミュージアムグッズ」とは、美術館や博物館に収蔵されている作品や遺物のレプリカ、また、それらからのデザインやイメージを抽出して制作され、販売される商品のことです。

ミュージアムグッズという言葉が一般的になったのは80年代終わり。
比較的最近のことで、このころからグッズの製品化に際して、ミュージアム側が企画から販売までの工程に直接かかわるようになってきたそうです。
結果ミュージアムグッズは収蔵品のイメージを伝えるものからミュージアムが持っている方針や意識をアピールするものへと変化し、グッズを販売するミュージアムショップもそのための場所として重要な役割を持つようになったとか。

今や各美術館、博物館ごとに沢山のミュージアムグッズが販売されていますが、もともと「ミュージアム」や「アート」の言葉を免罪符に成立しているミュージアムグッズには、奇妙なものもしばしば。
この本では、そんな「実用品のふりをした究極の嗜好品」である世界のミュージアムグッズの数々をミュージアムショップ別、文房具や食器などのアイテム別で紹介してくれています。

また有名美術、博物館ミュージアムショップの、お土産として一見まともで無難なグッズだけではなく、謎のミュージアムグッズの「醍醐味」の部分をたっぷり紹介してくれているのがこの本の楽しいところ。
ロゼッタストーンの壁掛けレプリカやセクシーな唇だけが中央に描かれた皿、ムンクの「叫び」Tシャツなど「誰が買うんだろう?」「見れば欲しくなるのはわかるけれど、買って帰ったとしてどうすればいいんだろう?」なグッズもてんこ盛りです。
アートポストカードやTシャツといった定番ミュージアムグッズの研究やミュージアムグッズにまつわるコラムニストのエッセイ、世界の厳選ミュージアムショップの紹介なども収録され、ミュージアムグッズとは何かを理解する入門書としても、読み物としても楽しめる、お得な一冊です。
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